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牝系ラフショッド(Rough Shod)とは!エルコンドルパサーの祖ラフショッドを解説! [牝系]



ラフショッド(Rough Shod)は1944年生まれのイギリス産牝馬です。
ファミリーナンバーは【5-h】です。
現役時代は7戦1勝の成績を残しています。
今回は、牝系ラフショッドについて解説します。


1.ラフショッド(Rough Shod)の血統!


父:Gold Bridge
父父:Golden Boss
父母:Flying Diadem
父父父:The Boss
父父母:Golden Hen
父母父:Diadumenos
父母母:Flying Bridge

母:Dalmary
母父:Blandford
母母:Simon's Shoes
母父父:Swynford
母父母:Blanche
母母父:Simon Square
母母母:Goody Two-Shoes


2.ラフショッド(Rough Shod)牝系とは?


ラフショッドは名種牡馬・サドラーズウェルズとヌレイエフを出した牝系です。
その2頭に止まらず、牝系は世界中で大きく広がっています。
その母ダルメアリーはヨークシャーオークス勝ち馬という血統で、その子孫からは桜花賞馬ミスオンワード、名種牡馬ヴァルドロワールなどが出ています。

直仔からは米3歳牡馬チャンピオンのライダン、牝馬チャンピオンのモカシンなどを出し、さらにその子孫が大発展を見せています。

中でもスペシャル系から出た種牡馬ヌレイエフ(シアトリカル、ピヴォタルなど)、フェアリーキング(エリシオ、ファルブラヴなど)、サドラーズウェルズ(ガリレオ、モンジューなど)は現在も大きく父系を広げています。

日本ではエルコンドルパサーが代表的な存在です。
リサデル=スペシャル4×4×3という牝馬クロスを持つ配合で、サンクルー大賞典を勝ち、凱旋門賞2着した仏国での走りは高い評価を得ています。
種牡馬入り後、わずか3世代の産駒を残して逝去したのですが、ヴァーミリアンやソングオブウインドが種牡馬として血を繋げています。

その他にも日本ではテレグノシス、エイジアンウインズがGⅠ勝ちをおさめました。
エルコンドルパサーを含むGⅠ馬全てが東京芝1600mのGⅠを勝っているのが特徴的です。

近年は米国でも活躍馬が目立ち、2010年にはブレイムがBCクラシックで無敗の女傑ゼニヤッタを撃破しました。
この牝系は半永久的に世界中で血を残していくものと思われます。


3.ラフショッド(Rough Shod)の牝系図


Rough Shod牝1944(1勝)
|Gambetta牝1952(6勝)
||Zonah牝1958(2勝)
|||Julia B.牝1970
||||ヴェイルドプロフェット牝1977(4勝)
|||||マイプロフィール牝1992(1勝)
||||||ステイヤング牝1997
|||||||チョウサン牡2002(6勝/毎日王冠)
||||マチス牝1982
|||||マチスマリン牝1989
||||||キングスゾーン牡2002(34勝)
|||||ベルモントビーチ牝1998(6勝)
||Aphonia牝1962(1勝)
|||メツシーナ牝1975(2勝)
||||メイクアウイッシュ牝1987(1勝)
|||||テレグノシス牡1999(5勝/NHKマイルC)
||Gamely牝1964(16勝/サンタマルガリータH/ヴァニティH/ベルダムS/アラバマS/サンタマリアH/サンタモニカH/テストS/ダイアナH/イングルウッドH/プリンセスS)
Ridan牡1959(13勝/フロリダダービー/ブルーグラスS/アーリントンクラシック)
Moccasin牝1963(11勝/メイトロンS/スピナウェイS/ガーデニアS/セリマS/テストS/アルシバイアディズS)
|Thong牝1964
||Special牝1969
|||Fairy Bridge牝1975(2勝)
||||Sadler's Wells牡1981(6勝/愛2000ギニー/エクリプスS/フィーニクスチャンピオンS)
||||Fairy King牡1982
||||Fairy Dancer牝1984(1勝)
|||||フェアシャーリー牝1990(1勝)
||||||アラデヤ牝1997
|||||||マイネルスケルツィ牡2003(5勝/ニュージーランドT/京都金杯)
|||Nureyev牡1977(2勝/トーマスブライアン賞)
|||Number牝1979(8勝/ヘムステッドH/フィレンツェH/ファーストフライトH)
||||Add牝1985
|||||Multiply牝1992
||||||Corinthian牡2003(6勝/メトロポリタンH)
||||ジェイドロバリー牡1987(2勝/仏グランクリテリヨム)
|||Bound牝1984(4勝)
||||サクラフブキ牝1990(2勝)
|||||サクラサクⅡ牝1997
||||||エイジアンウインズ牝2004(6勝/ヴィクトリアマイル)
||||||エバーブロッサム牝2010(1勝)
||||Liable牝1995(6勝)
|||||Blame牡2006(9勝/BCクラシック/ホイットニーH/スティーヴンフォスターH)
||||Archipenko牡2004(6勝/Qエリザベス2世C)
|||Durrah牝1985(1勝)
||||High Standard牝1992(1勝)
|||||Desert Classic牝2002
||||||Wrote牡2009(3勝/BCジュヴェナイルターフ)
||Thatch牡1970(7勝/サセックスS)
||Lisadell牝1971(2勝/コロネイションS/アサシS)
|||Lisaleen牝1982(2勝)
||||Gossamer牝1991(2勝)
|||||Bachelor Duke牡2001(1勝/愛2000ギニー)
|||Glenveagh牝1986
||||サドラーズギャル牝1989
|||||エルコンドルパサー牡1995(8勝/ジャパンC/NHKマイルC/サンクルー大賞)


まとめ


以上が牝系ラフショッド(Rough Shod)についてでした。
この牝系の代表格でありますエルコンドルパサーは馬体に特徴がありました。
どういった特徴かといいますと、一流の競走馬が大抵備えている何らかの個性がなく、スピードタイプなのかスタミナタイプなのか、芝が良いのかダートが良いのか、全く判別がつかないタイプということです。
つまり、全く特徴がないという特徴です。
これは要するに欠点がないということでもあり、究極のサラブレッドと言えるのかもしれません。


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