和田竜二騎手は内枠が強い!牝馬は比較的苦手に! [騎手/ジョッキーの特徴]
内田騎手に負けず劣らずガッツあふれる騎乗を見せるのが和田騎手です。
内田騎手の武器が体操で鍛えた肉体ならば、和田騎手の武器は気合と諦めない精神。
いかにも気の強そうな男前で、騎乗スタイルは熱血そのもの。
穴馬券に絡むことも多いので、リーディングが特別上位でなくとも、常に意識しておくべきジョッキーでしょう。
1.テイエムオペラオーとのコンビで一躍有名に!
もともと和田騎手は2000年前後に大活躍したテイエムオペラオーとのコンビで一躍有名になりました。
当時はまだ20代前半でしたが、テイエムオペラオーで皐月賞を制し、若くしてGⅠジョッキーの仲間入りを果たします。
ただ、その後はダービー3着、菊花賞2着など5戦続けての度重なる取りこぼしで、コンビ解消の危機に陥ります。
若手ジョッキーが大一番で騎乗ミス・・・・・今の時代なら、即座に外国人騎手に乗り替わっていたかもしれません。
しかし、師弟関係で結ばれた岩元調教師と理解のあるオーナーによって、乗り替わりは阻止されました。
その期待に応えるように、快進撃が始まったのが2000年。
京都記念を皮切りに、有馬記念までGⅠ5連勝を含む怒濤の8連勝を記録します。
結局、この年は年内負けなしという圧倒的な成績で、テンポイント・シンボリルドルフ以来の史上三頭目となる満票での年度代表馬に選出。
もちろん、その背にはいつも和田騎手の姿がありました。
今思えば、テイエムオペラオーの偉業達成は、和田騎手の大一番でも物怖じしないタフな精神力の賜物だったのかもしれません。
今でも、気合の入った騎乗でたびたびターフを沸かせています。
2.和田騎手の狙いどころは内枠!
そんな和田騎手の狙いどころのひとつは内枠。
特に芝の内枠に強く、馬群の密集地帯でもいとわず突っ込んでいける気持ちの強さがあるため、人気馬、穴馬問わず持ってきます。
象徴的だったのは、2016年の小倉記念を10番人気で制したクランモンタナ。
3番枠からスタートを決めて先行策を打つと、レースの中盤から馬の行きっぷりが悪くなり、ムチが入る展開に。
普通なら諦めてもおかしくないところですが、和田騎手はゴールまで1000mにわたって追い続けます。
すると、その気合いが伝わったのかジリジリとバテずに伸び続け、直線では後続の追い上げを封じて見事に勝利。
11番人気と大穴で、3連単は30万を超える大波乱の立役者となりました。
3.和田騎手は人気薄が面白い!
和田騎手の頼もしい点は人気薄の馬をたびたび馬券圏内に持ってくるところです。
どちらかといえば良血馬より地味な馬に乗る機会が多く、そんな馬たちに闘魂を注入するかのごとく強気な先行策を打ち、気合の入った騎乗で馬を最後までバテさせないのが持ち味。
4.実は人気馬の勝率も安定している!
ただ、実は1番人気馬でも安定しており、7割を超える確率で3着以内に持ってきます。
1番人気馬の平均好走率は60%強ですから、「和田の乗る1番人気は頼りになる」と言っても過言ではありません。
5.牝馬が苦手!
一方、同じスパルタ系の内田騎手がそうであるように、和田騎手も牝馬が苦手です。
すべての数値で成績が低く、繊細な馬が多い牝馬には熱血騎乗が合わないのかもしれません。