牝系メジロボサツとは!モーリスの祖メジロボサツを解説!

メジロボサツは1963年5月12日生まれの日本産牝馬です。
ファミリーナンバーは【10-ｄ】です。
現役時代は18戦して朝日杯３歳ステークスやサンスポ4歳牝馬特別など9勝を挙げ競走馬を引退しました。
今回は、牝系メジロボサツについて解説します。

1.メジロボサツの血統！

父：モンタヴァル
父父：Norseman
父母：Ballynash
父父父：Umidwar
父父母：Tara
父母父：Nasrullah
父母母：Ballywellbroke

母：メジロクイン
母父：シマタカ
母母：コウゲン
母父父：プリメロ
母父母：第参マンナ
母母父：ハクリュウ
母母母：第七デヴォーニア

2.メジロボサツ牝系とは？

メジロ牝系の中でも特に歴史が古く、大きく発展しているのがこのメジロボサツ系です。
祖である4代母デヴォーニアは1930年に輸入され、子孫に安田記念のフレッシュボイス、有馬記念のホマレボシなどを出しています。

メジロボサツは牝馬にして朝日杯3歳ステークスを勝った実力馬ですが、桜花賞3着、オークス2着とクラシックレースは勝ちきれずに引退しました。
直仔から弥生賞のメジロゲッコウを出し、多くの後継牝馬から牝系を広げることになります。

特に広がりを見せるのはメジロナガサキの系統です。
その娘メジロビューティーはオークスを前に7戦2勝で引退しましたが、スイートピーステークスを逃げ切った素質馬でした。

繁殖入り後の5番仔メジロドーベルは阪神3歳牝馬ステークスを勝ち、父メジロライアン、吉田豊騎手、大久保洋吉調教師に初のGⅠ勝利をプレゼントすると、翌年はオークス、秋華賞を勝利。
一族悲願のクラシック制覇を果たしました。
その後も4、5歳時にエリザベス女王杯を連覇。
2～5歳まで4年連続でGⅠ勝利&JRA賞受賞という輝かしい成績を残しました。

2014年には孫のショウナンラグーンが青葉賞を制覇。
子孫初の重賞勝ち馬が出ています。

2012年には、この牝系では傍流とも言える系統からサウンドリアーナが重賞を勝っています。

他の系統では、豪快な末脚を武器に牡馬混合の重賞を制した牝馬メジロモントレーも印象深いです。
メジロモントレーの系統からは2015年JRA年度代表馬に選ばれたモーリスが出ています。
同馬は、GⅠレース6勝という輝かしいせい成績を残し2016年に引退しています。

今後、さらなる発展の可能性を感じさせています。

3.メジロボサツの牝系図

メジロボサツ牝1963（9勝/朝日杯３歳S/ サンスポ4歳牝馬特別）
｜メジロゲッコウ牡1968（10勝/弥生賞/スプリングS）
｜メジロカンノン牝1970
｜｜トシオカンノン牝1977
｜｜｜ボールドワン牝1983
｜｜｜｜オテンバコマチ牝1999（2勝）
｜｜｜｜｜サウンドリアーナ牝2010（3勝/ファンタジーS）
｜メジロナガサキ牝1971（7勝）
｜｜メジロルーペンス牝1980（6勝）
｜｜メジロビューティー牝1982（2勝）
｜｜｜メジロティファニー牝1988（3勝）
｜｜｜｜メジロマントル牡1997（8勝/鳴尾記念）
｜｜｜メジロメンカール牝1992（3勝）
｜｜｜メジロドーベル牝1994（10勝/優駿牝馬/秋華賞/エリザベス女王杯/阪神3歳牝馬S）
｜｜｜｜メジロヒラリー牝2001
｜｜｜｜メジロルルド牝2002
｜｜｜｜メジロシャレード牝2006（1勝）
｜｜｜｜｜ショウナンラグーン牡2011（2勝/青葉賞）
｜｜｜｜メジロオードリー牝2007（2勝）
｜｜｜メジロジョーンズ牝1999（3勝）
｜｜メジロストーク牝1984（4勝）
｜｜｜メジロファラオ牡1993（8勝/中山グランドジャンプ）
｜｜｜メジロベイシンガー牝2001（4勝/新潟ジャンプS）
｜メジロサロマ牝1973
｜｜メジロモンロー牝1982（1勝）
｜｜｜メジロマドンナ牝1987（2勝）
｜｜｜｜メジロソシアル牝1993（1勝）
｜メジロポルシェ牝1976（5勝）
｜｜メジロボアール牡1983（4勝/阪神大賞典）
｜｜マイネシャリオ牝1992（1勝）
｜メジロクインシー牝1981
｜｜メジロモントレー牝1986（7勝/AJCC/アルゼンチン共和国杯）
｜｜｜メジロフランシス牝2001
｜｜｜｜モーリス牡2011（11勝/天皇賞秋/安田記念/マイルCS/チャンピオンズM/香港M）
｜｜メジロフェンディー牝1988（4勝）
｜｜メジロライリー牝1990（3勝）

まとめ

以上が牝系メジロボサツについてでした。
それにしてもこの牝系のモーリスは強かったですね！
2015年1月から2016年5月まで、無敗の7連勝です。
うち、GⅠレースが4連勝ですよ。
文句なしの年度代表馬ですね。