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競馬の調教とは?調教コースや調教方法・メニューについて解説! [競馬予想手引書]



競馬新聞の調教欄には調教時計を出したトレーニングセンター名、あるいは競馬場名とそのコースが記載されます。
普段競走馬は、美浦トレーニングセンターか栗東トレーニングセンターのいずれかにいますが、ローカル開催の場合は競馬場内の仮厩舎に滞在し、その競馬場のコースで調教されます。
調教時計や脚色から馬の調子を判断するために、各調教コースの特徴を知っておくことは大切です。
今回は、調教コースの種類や特徴についてまとめてみました。

1.調教コースの種類とは?


トレーニングセンターには複数の調教コースがあり、馬の状態や目標とするレースによって使い分けられています。
美浦トレーニングセンター・栗東トレーニングセンターともに坂路・ウッドチップ・ニューポリトラックの人気が高く、ダートの使用頻度は減少傾向にあります。
また両トレーニングセンターともに調教用のプールが設けられています。

●坂路コース


上り勾配がついた調教馬場です。
1985年に栗東トレーニングセンターに最初に導入されました。
導入後、栗東トレーニングセンターで調教された馬(関西馬)が美浦トレーニングセンターで調教された馬(関東馬)の年間勝利数を上回るようになり、現在まで続く西高東低の最大の原因と考えられています。
現在は美浦トレーニングセンターにも導入され、活用されています。

●ダートコース


時計はかかりますが、芝に比べますとはるかに路盤が柔らかいです。
そのため、脚部への負担をやわらげたい場合やパワーアップのために選択することが多いです。

●芝コース


路盤が硬く、脚部への負担が大きいと考えられているため、使用頻度はあまり高くありません。
芝の新馬戦や初めての芝コースに出走する馬の場合に、実践を想定した調教で使われます。
芝コースで行われる調教を本馬場調教といいます。

●ウッドチップコース(CW)


ダートコースの上に細かく砕いた木片(ウッドチップ)を敷きつめたコースです。
木片がクッションとなって、ダートよりもさらに脚への負担を軽減することができます。
特にダートの場合、重馬場になるとしまって硬くなり、時計が速くなります。
その分だけ馬の脚にかかる負担が増してしまいます。
しかし、ウッドチップコースは雨が降っても砂ほどしまらず、水を含んでも柔らかさを保つことができます。
競馬新聞ではCWと省略されることが多いです。

●ニューポリトラックコース


美穂南のCコース、栗東Cコースは内側が芝で外側がニューポリトラックコースとなっています。
導入されてまだ年数は浅いのですが、利用する厩舎は多いです。
路面に透水シートを敷き、その上に電線被覆材、ポリエステル不織布、ポリウレタン繊維、珪砂、ワックスなどを混合した排水性の高い素材を敷きつめたコースとなっています。
なお、美浦と栗東では多少構造が異なります。
降雨による馬場の悪化や走行時のキックバックが少ないです。
クッション性、グリップ力が高いため、走りやすく滑りにくいコースです。
オールウェザー、全天候馬場ともいわれます。

●プール


脚部に負担をかけずに全身運動を行うことができます。
馬体を絞り、心肺機能を高める効果が期待できるので、特に脚部不安のある馬には好都合です。
リフレッシュ目的で使用する場合もあります。
馬場で時計を出す日はプール調教を行わないのが普通です。

2.様々な調教の仕方とは?


●調教方法


調教欄には馬なり、直線強め、末強め、一杯に追うなど追い切ったときの状況が記載されています。
強めに追えば時計が速くなり、馬なりで追えば時計が遅くなりますので、調教時計を比較するときは追い切りの方法も考慮する必要があります。
また、一般的には単走よりも併せ馬のほうが時計は速くなります。

●調教時間


馬は基本的に早寝早起きの動物です。
競走馬にかかわる人々も馬の時間に合わせて生活しています。
そのため調教時間もかなり朝型となっています。
また、季節によって調教時間は変わります。

1月1日~3月23日:7時~12時
3月24日~5月4日:6時~11時
5月5日~6月15日:5時30分~10時30分
6月16日~9月7日:5時~10時
9月8日~10月19日:6時~11時
10月20日~12月31日:7時~12時

●その他の調教メニュー


その他の調教メニューには、人が引いて歩く引き運動、乗って運動させる乗り運動など、さまざまなメニューがあります。
乗り運動は馬の状態によっていろいろな速さで行われます。
(ちなみに追い切りは乗り運動に含まれます。)
引き運動や乗り運動は、追い切り前後のウォーミングアップやクーリングダウン、また追い切りをしない日の運動として行われます。

まとめ


以上が、調教コースや調教の種類についてでした。
調教コースや調教の種類メニューなどについては、その馬によって最善のやり方が異なります。
ですから、その馬が高いパフォーマンスを発揮したレース前の調教を把握することも大切です。
さらには、その時の馬の体調も関係してきますので気を付けましょう。
ご参考にしていただければと思います。


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