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牝系デプグリーフとは!エリモシックの祖デプグリーフを解説! [牝系]



デプグリーフは1974年4月11日生まれのアメリカ産牝馬です。
ファミリーナンバーは【9-f】です。
現役時代は、レースに出走することなく、繁殖牝馬となりました。
今回は、牝系デプグリーフについて解説します。


1.デプグリーフの血統!


父:Vaguely Noble
父父:ヴィエナ
父母:Noble Lassie
父父父:Aureole
父父母:Turkish Blood
父母父:Nearco
父母母:Belle Sauvage

母:デプス
母父:Buckpasser
母母:Batteur
母父父:Tom Fool
母父母:Busanda
母母父:Bold Ruler
母母母:Bayou


2.デプグリーフ牝系とは?


デプグリーフはえりも・えりも牧場(後のえりも農場)から発展した牝系です。
3代母バイユーは米3歳牝馬チャンピオンで、ベルモントステークスのコースタルや米3歳・古馬チャンピオンのスルーオゴールドなどの祖となった名牝です。
日本にもこの系統は多数導入されており、スルーオダイナやボールドブライアンなどの重賞勝ち馬が出ています。

1歳時に輸入されたデプグリーフは不出走で繁殖入りします。
直仔からは菊花賞2着のパッシングサイアー、金鯱賞のパッシングパワーなどを出し、3頭の繁殖牝馬からさらに枝葉を広げています。

この牝系初のGⅠホースがエリモシックです。
秋華賞2着など3歳時から一線級で活躍しながらなかなか重賞は勝てなかったのですが、4歳秋のエリザベス女王杯でダンスーパートナーとの競り合いを制してGⅠの舞台で重賞初制覇を飾っています。

現在、この牝系で最も優秀な繁殖成績を残しているのはエリモシックの全妹エリモピクシーです。
新冠・ノースヒルズマネジメントで繁殖生活を送っている同馬は現役時代、初勝利まで8戦を要し、6歳春に初めて重賞で入着した遅咲きの馬だったのですが、母としてはリディル、クラレントと2頭の2歳重賞勝ち馬を出し、その後もレッドアリオン、サトノルパンと、瞬発力を武器に重賞で好走を繰り返す素質馬を出し続けているのです。

その他ではエリモハリアーも記憶に残る一頭です。
屈腱炎を克服し、函館記念3連覇を達成。
現在は同競馬場で誘導馬を務めています。


3.デプグリーフの牝系図


デプグリーフ牝1974
|パッシングサイアー牡1979(4勝)
パッシングパワー牡1983(7勝/金鯱賞)
|エリモシューテング牝1984(2勝)
||エリモサンシャイン牝1989
||エリモハマユウ牝1991(1勝)
||エリモシック牝1993(4勝/エリザベス女王杯)
|||エリモシャイニー牝1999(1勝)
||||ディアイリス牝2007(2勝)
|||ファストパス牝2004(1勝)
||エリモメロディー牝1996
|||リトルトレイシー牝2010年(1勝)
||エリモピクシー牝1998(7勝)
|||リディル牡2007(5勝/スワンS)
|||クラレント牡2009(7勝/デイリー杯2歳S/京成杯オータムH/ 関屋記念/エプソムC/東京新聞杯/富士S)
|||レッドアリオン牡2010(現役/マイラーズC/関屋記念)
|||サトノルパン牡2011(5勝/京阪杯)
||エリモセレブ牝2000
|||エリモミヤビ牝2008(6勝)
|||トキノセレブ牝2011(5勝)
||リスティアアスリー牝2001
|||ネヴァーハーツ牝2009(4勝)
||アンシャンテルール牝2008(1勝)
|エリモハスラー牝1988
||エリモハート牝1996(1勝)
||エリモフェリス牝1999
||エリモハリアー騸2000(9勝/函館記念)
|エリモフローレンス牝1990
||エリモダンディー牡1994(5勝/日経新春杯/京阪杯)


まとめ


以上が牝系デプグリーフについてでした。
この牝系で印象的なのはクラレントとエリモハリアーですね。
クラレントは、GⅠレースにも多く出走し、人気はありませんでしたがレースを盛り上げてくれました。
また、エリモハリアーは函館記念3連覇という偉業を達成しました。
まさに、函館巧者でした。


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